新型コロナウイルス感染症は未だ感染を続けており、日本全国で介護施設や居宅介護サービス事業所においてクラスターが発生し、多くの高齢者等及び介護従事者等が感染し、残念ながら高齢の方の中には亡くなられる方もいらっしゃいます。
奄美大島でも接種が開始された新型コロナウイルス感染症に係るワクチンにつきまして、医療従事者等、高齢者及び高齢者以外の基礎疾患を有する者に加え、高齢者施設等の従事者についても優先接種の対象とされておりますが、先般、厚生労働省からの通知により、“市町村の判断”によって、自宅療養を余儀なくされる高齢の患者や濃厚接触者に直接接し、介護サービスの提供等を行う意向のある居宅サービス事業所等の従事者であって、そうした介護サービスの提供等を行う意思を有する職員についても優先接種の対象とすることができる旨、示されたところであります。また、鹿児島県からも居宅介護サービス事業所等にその旨周知されております。
奄美大島におきましては、ここ最近、新型コロナ感染者は確認されておりませんが、首都圏等との人の往来も継続されているため、いつ感染者が増加してもおかしくない状況にあり、医療提供体制が十分でない離島においては、一旦クラスターが発生した場合にはすぐに医療提供体制のひっ迫が生じ、要介護高齢者等であっても在宅での療養を余儀なくされる可能性もあると考えます。また、当協議会の会員である奄美大島の居宅介護サービス事業所につきましては、そうした場合に介護サービス等を提供する意向がある事業所が多く存在し、その従事者もそうした介護サービスの提供等を行う意思を持つ方がいらっしゃいます。
そこで、当会としましては、新型コロナワクチンの優先接種の対象として、接種を希望する居宅介護サービス事業所の従事者を加えるための所要の手続きを早急に進めていただくように、奄美大島5市町村に要望いたしました。
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